大阪北部地震から1年が経ちました。
- 和歌山大学教育学部学生自治会
- 2019年6月17日
- 読了時間: 3分
昨年6月18日午前7時58分に発生し、大阪府北部で震度6弱を観測した大阪北部地震から1年が経ちました。
この地震によって南海本線、JR阪和線が運転見合わせとなり、大阪から通学している多くの和歌山大学生が通学できなくなりました。
和歌山大学は当時の規定で、南海本線、JR阪和線の両線が午前6時時点で運休の場合、1限及び2限を休講にするとしていました。しかし、和歌山大学は、
「本日7:58頃発生した地震の影響により南海本線・JR阪和線ともに
運行見合わせになっています。
下記の取扱いの原則のとおり,6:00時点で運行していましたので
本日の第1・2時限の授業は実施します。」(画像参照)

として、無理にでも学生を大学に来させようとしました。
学生自治会は大学の規定と異なる判断に対し、学生の安全や授業を受ける権利の観点から抗議しましたが、大学側は最後までこの判断を変えませんでした。
最初の連絡は地震発生時から2時間近く経過した9時44分と遅く、また、学生からの問い合わせに対する学務課、支援課の対応もバラバラであり、学生は正しい情報を得ることができずに困惑しました。当時の大学理事の「このような地震を想定していなかった」という発言からも、大学が地震災害への対策を怠っていたのは明らかでした。
学生自治会では、学生大会前日ではありましたが、全学部合同議案(第四号議案)として「気象警報発表時・交通機関運休時における授業の取扱いについての再検討」を急遽作成し、翌日の学生大会で取り扱いました。
学生大会で、第四号議案は教育学部学生大会にて約97%の賛成によって可決され、学生自治会はその結果をもとに大学理事と交渉し、改善を求めました。
交渉期間は年末までおよび、その結果、「和歌山市で震度5強以上の揺れが観測された場合は、その時点で授業は休止とし、再開については別途LiveCampus等により連絡します。」(学生便覧より引用)というように一部の改善は見られました。
しかし、大阪から通う学生への配慮や、学務課及び支援課の初期対応などの抜本的な問題は改善されたわけではありません。
今後もこの点については改善を求めていきます。
大学も完璧な組織ではありません。だからこそ、学生自身が学生目線で大学の問題について考え、それを学生の総意として大学に改善を求めることが必要になってきます。和歌山大学においては学生大会(今年度は6月25日に開催します)がその機会になります。
今年度もプリンタの問題など学生生活に関わる問題について取り扱っています。
ぜひ学生大会に参加して、皆さんの力を貸してください。
今後も教育学部学生自治会をよろしくお願いします。
・2018年度学生大会の結果はこちらから
・第四号議案はこちらから
・第四号議案関連のアンケートはこちらから
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